空調服のフィルターを自作する方法

空調服のフィルターは純正のものであれば非常に高くなっており、使い捨てにするとかなりの費用がかかってしまうことがあります。

そのような問題を防ぐためにも予めフィルターを自作しておくと良いでしょう。

自作する方法

具体的な方法としては100円ショップなどで販売されている網戸を利用すると良いです。微粒子や有害物質などの防護は難しいですが、小さい虫やスズメバチなどの害虫が侵入することはありません。特に純正の空調服のフィルターよりも網目が粗いので通気性が良くなり、呼吸もしやすくなるでしょう。

有害物質の作業現場では利用することは難しいですが害虫駆除の現場では非常に有効です。

ただし100円ショップで販売されている網戸の素材を使用する際には強度に注意しましょう。網戸の強度はそれほど高くなく、狭い場所や障害物が多い場所では引っかかって壊れてしまうことがあります。くれぐれも無理をせず、網戸の強度を過信しないようにしましょう。

フィルターの強度と埃などの粉塵まで対策したいのであれば、パソコンパーツに使用されている冷却ファンのものを改造して利用すると良いです。一般的に12cm角ファンのものであれば空調服に利用することもできるでしょう。


メリットとデメリットを知っておく

冷却ファンに使用されている製品は、空調服に使用されている純正品よりもメンテナンスが非常に良いですし強度も十分なので洗浄して使い回すこともできます。通販サイトで数枚セットで1000円で販売されているので予め大量に購入しておき、加工してセットすると良いでしょう。

ほとんどの素材はハサミなどでカット可能で、穴を開けることもできるようになっているのですぐに利用できます。ただしこれらの製品は金属製やプラスチック製、樹脂製などの製品が混在しており素材によって性能が大きく異なっているので使用の際には注意が必要です。

金属製の製品であれば、耐久性能が高い点から外から侵入してくる害虫に破壊されてしまう心配はありませんが、網目が粗いので微粒子などを防ぐことはできません。さらに加工も他の素材より難しいので、量産することができないデメリットがあります。

プラスチック製品は網目が細かく耐久性能も申し分ないレベルですが、構造が複雑なので洗浄が難しくゴミとして処分するときにも手間がかかってしまいます。そのためそれらの素材のメリットとデメリットを考慮して使用していきましょう。

紙製のマスク

粉塵などの微粒子を防ぎつつ、なおかつ使用後はゴミとして処分したい場合は紙製のマスクを空調服のフィルターに取り付けると良いです。マスクの性能は純正のものよりも粉塵を防護する際には最適ですし、紙製品なのでそのまま燃えるゴミとして処分することも簡単です。

それだけでなく紙製品の使い捨てのマスクはハサミで切断できる点から自作する際にも加工がしやすいのでどのような服にも一致します。問題点はこれと言って存在せず、コストも比較的低いので安心して利用できます。ただし可燃性の紙製品なので服のファンから発火して一気に燃え上がってしまうこともあります。

可燃物の多い場所では火が燃え移ってしまう可能性も考えられるので、あくまでも低コストで使い捨てにできるものだと考えて利用することが無難です。以上のことから、空調服のフィルターを自作する際には使用する素材についてよく考えて利用していくことが重要です。

激しく動き回ることが多い現場では、強度の高い樹脂製やプラスチック製、金属製で作られた製品を加工して使用していくことが良いでしょう。耐久性能が高いので外部から害虫などの大きい物体が侵入してくることはありません。

しかし強度が高い分、網目が荒い作りになっているので建築の解体現場などの粉塵やアスベストなどの有害物質が舞い上がる場所での使用は不適切です。

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粉塵をブロック

有害物質や粉塵をブロックしたいのであれば、網目の細かい使い捨てマスクの素材を使用していくことが良いでしょう。使い捨てマスクは紙製品でカッターを使用した加工も簡単ですし、汚れたらすぐに処分できる点から非常に衛生的です。

低コストで自作できる点も良いでしょう。ただし、可燃物を取り付けることになるので火災が発生しやすい現場や服に使用されているファンの安全性に注意して利用していくことが無難です。ファンの接触不良によって発火した場合、使用しているマスクの素材から火が燃え広がってしまうことが予想されます。

安全が確認済みのファンを使用した服を着用している場合に限って利用したほうが良いでしょう。紙製品のマスクが利用できない場合は布製のマスクでも良いです。布製のマスクは粉塵や有害物質の除去性能が非常に高いです。

ただし通気性が悪くなるので冷却機能が落ちてしまう点には注意しましょう。ファンにも負荷がかかってしまうので故障を早めてしまうことがあります。上記の素材ごとのリスクを考慮した上で純正品を使用するか自作の製品を利用するかを考慮していくことが重要です。